今回は文京区目白台2丁目『清戸坂』付近をご紹介♪
不忍通りから目白通りに合流する傾斜の緩い直線の清戸(きよと)坂。別名清土(せいど)坂。名の由来は1676年(延宝4年)、徳川御三家 尾張徳川家の御鷹場が中清戸(現 清瀬市)に作られ、護国寺側から清戸道(現 目白通り)に登る坂ということで清戸坂といわれたのが由来。江戸時代、坂の北側一帯は雑司が谷村の畑だった。幕府が崩壊し明治になると、廃墟となった多くの武家屋敷跡を払下げ、武士の失業対策兼ね農業や酪農の牧場として利用。明治8年、山縣有朋が平田貞次郎に出資し麹町三番町に平田牛乳搾乳所を設置するのも、明治10年代に清戸坂北側に移転。当時、平田牧場には売店もあり「KANSEI USHINOTITI(官製牛の乳)」というローマ字の旗を掲げて小売も行っていた。饅頭1個が五厘の時代、牛乳1合が三銭というのは薬値並みの高級品。また、文京区は緑も多くアップダウンもあり、酪農には好都合だったのか、明治中期には20軒近い牧場があったというのは今は昔の話です ( ̄- ̄)
不忍通りと目白通りの合流点に可愛らしい佇まいの『夢ゃ かさまつ』がある。店内に入ると、まるでヘンゼルとグレーテルの家のよう♪楽しい!おいしい!お菓子の国をコンセプトに、和菓子屋だった先代から店を受け継いだ2代目の笠松秀幸さん。「お菓子の焼ける匂いって幸せな感じがするでしょ?口にした時、皆さんに幸せな夢を届けられたら…と店名も夢ゃ かさまつに。」と話す奥様は、季節ごとに変わる店内のレイアウトや、パッケージデザイン等を担当。いろんなお菓子を少しずつ個包装にしてあるので、あれもこれもという欲張りさんには有難い。お薦めはシュークリーム(5種類)と濃厚プリンとチーズケーキ☆シュークリームは頬張った瞬間嬉しい誤算が!滑らかなクリームにごろっと入った果物の食感が何とも言えず、、百聞はひと口に如かず!?季節限定のあまおうとはっさくは正に今が食べ頃。また、キャラメルソースを存分に味わうためにもプリンは皿に移して頂いてほしい。見え隠れするマダガスカル産バニラビーンズは幸福感を掻き立てる。この一手間を惜しまず、至福のひとときを楽しんでもらいたい逸品。チーズケーキに至っては丁度良い食べきりサイズ。甘さを抑え、コクのあるチーズの風味は、大人のブレイクタイムに最適。今まで夢と口福(幸福)を届けたいと二人三脚で営んできた『夢ゃ かさまつ』だが、近々閉店とか。隠れファンも多いだけにとても残念 極まりない。今後は趣味を活かし、温めていたもうひとつの夢を叶えるべく皆さんに楽しんでもらえる場所にしたいと話すお二人は、二人三脚は変わることなく「夢ゃの夢」を膨らませているのです (´∀`)
《夢ゃ かさまつ》
文京区目白台1-15-10
☎ 03-3941-5959
営業時間 9:30~18:00
定休日 日・祝日