今回は豊島区雑司が谷1丁目『豊島区立 雑司が谷旧宣教師館』付近をご紹介♪
都電雑司ケ谷駅より雑司ケ谷霊園を抜け雑司ケ谷幼稚園方面へ。風景が住宅街へ一変。その中でひときわ緑に囲まれている所が『豊島区立 旧宣教師館』。前の歩道は赤レンガ舗装、旧宣教師館通りと名付けられ雰囲気を醸し出している。1907年アメリカ人宣教師M・マッケーレブが自宅として建てた洋館は、19世紀末の米国住宅を基本としながら、合理的かつ経済的に造られた。1Fにある暖炉は副都心線雑司が谷駅の壁レリーフにもなっている。1200坪あった敷地内には全寮制の学院も開校。学生達は英語と聖書を学んだ。学園には多くの芸術家や財界人も出入りしていたが、関東大震災で学園が損壊、閉鎖。その後一部売却し幼稚園を創設。現在の場所に邸宅も移動。日本をこよなく愛したマッケーレブだが、先の大戦で余儀なく帰国。日本での約50年間、慈善事業や幼児・青年教育に心血を注いだ彼の偉業は語り継がれ、その思いは今も後進に受け継がれています (´∀`)
旧宣教師館近くに中華そば『ターキー』がある。外観・店内ともレトロ感が漂う。が、店主の作る味は、名立たる料理人が通うほど☆旨いラーメンが食べたい一心で大手企業を退職、この道に入った。お勧めはラーメン(¥550)炒飯(¥650)、そして餃子(¥450)。ラーメンのタレは開店以来40年間つぎ足し。一朝一夕では出せない奥深い味わい。また、具材一つ一つにも手を抜かない仕事ぶりは支那竹を食せば良くわかる。塩抜きから始めて出来上がりは二日後、正に「手塩にかける」である。味は元より歯ごたえを楽しみたい。注文を受けてから包む餃子やワンタンは、ふっくらジューシー、旨みが凝縮♪炒飯に至ってはコメの産地にも気を配り独自ブレンドで提供。「炒めは音」という店主。「炒め物は目だけじゃなく耳も使って食材の上がりを見ないとね。」どれひとつとっても「抜き」の文字が見当たらない仕事は、味にしっかり裏打ちされている。子供時分、とても旨い七面鳥というラーメン専門店があった。その味が原点。原点を忘れることがないよう店の名前はターキーと命名。そんな店主との会話は、どこかとぼけていながら一人客をも和ませてくれる。開店以来、夫婦二人三脚で営んできたが、奥様が体調を崩され、目下孤軍奮闘。今風ではないがどこか懐かしい、またすぐに恋しくなる料理を提供する店は、大切にしたい。街並みは変われども、変わることない味があります (´∀`*)
《雑司が谷旧宣教師館》
豊島区雑司が谷1-25-5
☎ 03-3985-4081
開館時間 9:00~16:30
休館日 毎月・第3日曜・祝日の翌日(翌日が日曜の場合翌週火曜)・ 年末年始・臨時休館日
入館料 無料
《中華そば ターキー》
豊島区雑司が谷1-24-2
☎ 03-3981-7648
営業時間 11:30~15:00 17:00~20:30 土・日・祝11:30~20:30
定休日 火曜(不定休有)